WiMAX2台持ちという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。2台持ちをする理由とは何なのか。そのメリットとデメリット、もし2台持ちをするならどのプロバイダで契約すると最もお得なのかについて説明します。
WiMAXは通常1台単位の契約になりますが、所有する台数には制限がかけられておらず、1人で複数の端末を持つことも認められています。そのため、1人で2つのWiMAXを契約することが「2台持ち」と呼ばれており、状況に応じて複数のルーターを使い分けられることがWiMAXを2台持ちする一番のメリットになります。例えばギガ放題プランに導入されている「3日で10GB」という制限ですが、これを回避しやすくなることも2台持ちならではのメリットです。1台目の端末で、2日目で9GBを消費してしまった場合、3日目は極力通信を控えなければならない状況に追い込まれますが、2台持ちしていればもう1台の端末を0カウントから利用できます。そのため、通信量を気にせずにWiMAXを利用できますし、どちらの端末も通信制限に引っ掛かることなく高速通信を楽しめます。
また、家族でWiMAXを共有しているという場合にも2台持ちがおすすめです。2台持ちしていれば、どちらかが端末を持って外出した場合にも自宅内でそのままWiMAXを利用することが可能です。旅行中などにもWiMAXを1台ずつ分けられますから、行き先が別れた場合にもお互いに高速通信を利用できますし、緊急時などにも連絡を取りやすくなります。
WiMAXを2台持ちする一番のメリットは、通信量を分散できることです。ギガ放題プランを選択した場合も、3日で10GB以上の通信を行うと速度制限がかかってしまいますが、2台持ちして1日毎に使い分ければ速度制限に引っ掛かるリスクが少なくなりますし、万が一、どちらかのルーターが速度制限に引っ掛かってしまっても、もう1台のルーターで快適に通信できます。自宅用、そして外出用のルーターを使い分けられることも2台持ちするメリットになります。例えば同居する人物がいる場合、1台のWiMAXを使用していると、外出先にルーターを持ち出してしまった場合は自宅内でWiMAXによる通信ができません。しかし2台持っていれば、誰かが外出時に持ち出したとしても自宅内でもう1台のWiMAXを利用できるので、ストレスがかからなくなるでしょう。
バッテリーの面でもメリットはあります。2台一緒に持ち歩けば、片方のWiMAXが電池切れになってしまっても、もう片方のWiMAXをサブとして利用できますし、もしも充電を忘れてしまっていたとしても、どちらかがフル充電になっていればすぐに外出先でWiMAXを使用できます。モバイルバッテリーを持ち運ぶのが面倒だという方にも、WiMAX2台持ちはおすすめできます。
とても便利なWiMAX2台持ちですが、メリットの裏には多少のデメリットも隠れています。何よりも大きな負担になってしまうのは、月額料金が2倍かかってしまうことでしょう。当たり前のことではありますが、2台を契約すれば2台分の料金が請求されることになりますから、金銭的な負担は増してしまいます。そのため、通信費をなるべく安く抑えることにプライオリティを置く方には2台持ちが向いていません。通信制限を回避しやすくなることは2台持ちする上で大きな魅力ですが、これもあまり膨大な通信を行わないという方にとっては特に大きな意味を持ちません。また、仮に通信制限を受けたとしても、制限がかかるのは翌日の18時~翌2時までと決して長い時間ではありません。高画質な動画を視聴する機会が少ない方や、速度制限を受けても構わないという方は、2台持ちの旨味を感じられないことも事実でしょう。
WiMAXを2台持ちする場合には、普段どのようにネットを利用しているのかを今一度考え直し、メリットとデメリットのどちらが大きくなるのかを慎重に判断することをおすすめします。突き詰めれば2台持ちのデメリットは「料金が高くなること」に集約されるので、料金以上のメリットを感じられるかどうかで契約を検討してください。
2台分の料金がかかることがデメリットになるWiMAXの2台持ちですが、実はとてもお得に2台持ちする裏技があります。それがプロバイダーにGMOとくとくBBを選び、そこで2台分の契約を全てまとめるという方法です。GMOとくとくBBで契約を行うと、1台につき約34,000~38,000円分のキャッシュバック(キャンペーン月によりキャッシュバック金額が異なります)を受けられるので、2台分の契約で合計68,000~76,000円のキャッシュバックを受け取ることが出来ます。GMOとくとくBBのギガ放題プランは月額4,263円ですから、1年間利用した場合の1回線分の総額は51,156円です。つまり、キャッシュバックで受け取った68,000~76,000をそのままWiMAXの支払いに充てれば、1年以上に渡って2台目の端末を実質的に無料で持ち続けることが出来ます。もちろん、端末によって通信速度が変わったりすることもありませんから、非常にお得な契約になることは間違いないでしょう。
また、UQコミュニケーションズの「ファミ得パック」を利用するという選択肢もあります。こちらは2台目の端末を月額2,362円で利用できるという割引プランですが、WiMAX2+料金プランや、UQ Flatプラスなどを適用する場合には結ぶことが出来ない契約です。キャッシュバックの金額も大幅に落ちますから、最安でWiMAXを2台持ちしたければGMOとくとくBBで契約を結ぶことがおすすめです。