WiMAXのデータモードにLTEオプションというモードがあることをご存じでしょうか。上手に利用すればとっても便利で快適にWiMAXを利用できるLTEオプションについて詳しく解説していきます。
LTEオプションというのは、「ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX 2+に加えてau 4G LTEの電波も使えるモード)」が使えるようになるオプションのことです。LTEオプションは、WiMAXのエリア外で利用したい方や電波が途切れやすいビルや屋内、地下鉄などでも利用したい方、WiMAX2+よりも早い通信速度を利用したい方などに向けて提供されているサービスです。
LTEはauのLTE回線を使用しているのでWiMAX2+よりもサービスエリアが広く、通信速度が速いのが特徴です。ご契約のプロバイダーによってはLTEオプションを利用する場合、「別途料金」が発生する場合がありますので注意が必要です。既にご契約中の方はプロバイダーに確認することをおすすめします。LTEオプションの利用については、使用料以外にも注意点があります。LTEオプション利用時の「速度制限」です。LTEオプションを利用した場合、ギガ放題プランで契約していた場合でも、LTEオプションで接続を月間7GBを超えてしまうと、速度制限が発生してしまいます。LTEオプションでの通信量が月間7GBを超えた場合、WiMAX回線で接続した場合も通信速度128kbpsの速度制限が発生してしまいますので、LTEオプションでの通信量には注意が必要です。
LTEオプションは、WiMAXの回線を利用することのできないエリアでも、LTE通信を用いることによってインターネット接続を可能にさせるためのオプションです。そのため契約する上での最大のメリットとしては、電波の状態が悪く接続しにくいエリアにいた場合にも高速通信を楽しめるという点になり、WiMAXの接続状況が不安定な方にとっては特に価値のあるサービスと言えます。WiMAXには、高層階や地下には電波が入りにくいという弱点がありますが、LTEの場合には通信網が張り巡らされているため、そういった場所にいる際にも安定したインターネット接続を楽しむことができます。ですから、高層マンションに住んでいるという方や、高層階で仕事をしている方、地下で仕事をする機会や地下鉄などを使って移動する機会が多い方にもLTEは適しています。また、データ通信量もWiMAXとLTEとでは別枠で設定されることになりますから、WiMAXで速度制限を受けてしまった場合には、LTEに接続を切り替えることによって再び高速通信を楽しめます。月間のデータ通信量が多く、速度制限にかかることが多いという方にも、LTEオプションは最善の逃げ場を提供してくれるのです。
LTEオプションを利用する上でのデメリットは、第一に別途オプション料金が加算されるという点です。月額使用料として1,005円が加算されますから、料金を安く抑えたいという方には向いていません。次に、地上や都心部においては既にWiMAXの回線が整っていますから、基本的にはどんな場所にいたとしてもLTEを使わずに快適なインターネット通信を楽しむことができます。つまり、LTE自体を必要としないケースが多く、この場合にはLTEオプションに支払う料金が無駄になってしまいます。本当にLTEを必要とするのかどうか、契約した上で確かめてみてからオプションの利用を検討してみると良いでしょう。そして追加料金を支払うLTEオプションにも通信制限が設けられており、月間で7GB以上を使用した場合にはLTEの通信速度が低下してしまい、下りの最大速度が128kbpsにまで低下してしまいます。さらにLTEで7GB以上のデータ通信を行った場合には、WiMAXの速度制限も同時に実施されてしまうことになりますから、通信が著しく困難になります。現在のところ速度制限を解除するオプションは無く、月を跨いでカウントをリセットするまで速度制限が続くこともデメリットです。
LTEオプションは面倒なお申込みが不要で、3年契約でWiMAXの契約をしていれば誰でも使える機能となっています。切り替え方は簡単で、ホーム画面から「通信モード設定」を選び、「ハイスピードプラスエリア」を選択する。たったこれだけで切り替えができます。特に難しい設定が不要なので簡単に使えそうですね。
従来の契約プランは2年契約のみで、必ずLTEオプションが1,005円かかってしまいました。しかし、最近ではWiMAX3年契約のプランが増え、3年契約のプランを契約するとLTEオプションがずっと無料で利用できることになりました。現在2年契約のプランをお申込みの方も、3年契約のプランへ変更が可能です。変更はカスタマーサポートへの電話や、オンライン上のマイページから変更が可能です。ただ、3年契約の契約期間は満36ヵ月で、解約の申込をしない限り自動的に3年ごとの契約が延長されます。そして、契約更新月以外に解約をしようとすると、解約時の違約金が発生しますので注意が必要です。