WiMAXは最新機種ですと固定回線並みの通信速度がでる機種もありますが、さらなる通信速度を求める方、旧型の機種を使用していて通信速度に不満を抱えている方向けに裏技を教えます！参考にしてみてくださいね。
パラボラアンテナとは、大きなお皿のような形をしたアンテナのことで、衛星放送を受信する際に用いられることでもお馴染みです。パラボラは「放物線」という意味を持つ言葉で、その名前の通り緩くカーブしたデザインを持っています。マンションなどのベランダに注目しながら歩いてみると、比較的簡単にベランダや屋根に取り付けられたパラボラアンテナを見つけることが出来るのではないでしょうか。このパラボラアンテナは、WiMAXの電波を拾いやすくするために応用することが可能です。
WiMAXの電波は屋内よりも屋外のほうが強くなりやすいのですが、その理由はWiMAXの電波が建物の壁などに反射されて届きにくいという点にあります。そこで強い味方になってくれるのがパラボラアンテナで、電波をアンテナに集中させることによって、建物の中にいてもWiMAXの通信をしやすくさせることが出来るのです。WiMAXで使用するパラボラアンテナは、簡単なパーツを利用して安く自作することが出来きますから、自宅内に電波が届きにくいという場合や、もっとWiMAXの通信速度を上げたいという場合にはパラボラアンテナを作ってみましょう。具体的な作り方や、どれくらい通信しやすくなるのかという点も詳しく解説していきます。
パラボラアンテナを使用することによって、WiMAXの通信速度は大幅に向上します。インターネット上やSNS上でも様々なユーザーがパラボラアンテナを使った実験を行っており、平均するとパラボラアンテナを使用していないときと比較して2～3倍ものスピードアップを実現させられたという報告が多く、パラボラアンテナを自作することによって非常に高い確率で通信のクオリティを高められることが分かりました。
具体的には、下り最大速度が改善される傾向にあります。例えばウェブページを読み込んだり、動画を視聴したり、ゲームのデータを受け取ったりする場合に使うのが「下り」、つまりダウンロードの回線ですから、この数値を改善することによってよりスムーズにデータの受信が出来るようになります。特にストリーミング形式の動画を視聴する場合には、読み込み中になって動画が止まってしまったりするリスクを、パラボラアンテナを使うことで下げることが出来ます。
通信速度には波があり、パラボラアンテナを設置したからと言って必ずしもいつも回線状態が良好になるとは限りません。しかしパラボラアンテナを使っていない場合よりも、使っている場合にほうがより安定しやすいことは間違いありませんから、通信状態に不満を感じているのであればパラボラアンテナを自作する価値があります。
では、なぜパラボラアンテナを使うとWiMAXの通信速度が上がるのでしょうか。その理由を知る上では、WiMAXが周波数の高い電波を使用した通信サービスであることを知っておく必要があります。周波数の高い電波は反射しやすいという特性を持っており、これがWiMAXの通信速度を低下させる原因に繋がることがあります。屋内と言えば、当然窓がありますし、壁があります。部屋の奥に進めば進むほどWiMAXの電波を遮断する障害物が増えて行き、電波が届きにくく、通信しにくい状態へと追い込まれてしまうことになるのです。
この電波の特性がLTEなどその他の回線と比較した場合の決定的な差になっており、LTE回線が問題なく届く場所にいても、WiMAXの電波は入りにくいという状況を生む原因になっています。そのような問題を解決させる存在がパラボラアンテナです。
パラボラアンテナを設置すれば、WiMAXの電波はパラボラアンテナの中に集中して取り入れられることになります。パラボラアンテナで受け取った電波は、屋内にある障害物を避けて分散されることになりますから、ルーターが電波を受けることが簡単になります。そのため、パラボラアンテナを経由した電波は強く、通信速度の向上や安定性の確保に繋げることができるのです。
一般的なパラボラアンテナを自作する際に必要な道具は、100円ショップなどで揃えられることが多く、安く簡単に作り上げることができます。まずは電波を受信するために必要なお皿型のアンテナですが、これにはステンレス製のボウルを代用しましょう。くぼみを持っていれば電波を集めやすくなりますから、ボウルはアンテナ代わりとして身近なアイテムの中で最適です。
アンテナとして使用するボウルは、窓を通して入ってくる電波を正面から受けられるように設置しなければなりませんから、同じく100円ショップで購入できる台所用のラックを使用して、ボウルをもたれかけさせるように設置しましょう。この際には、ラックのポジションを調整させられるように、手を使って加工できる曲げやすい商品を選ぶことがおすすめです。
ボウルとラックを使って受信装置を作ることができたら、今度はボウルに向かわせるような態勢で、ラックにWiMAXのルーターを設置しましょう。ボウルの正面からルーターが電波を受け取れるように配置するイメージです。落ちないようにテープで固定しても構いませんし、クレードルを使って固定しても構いません。WiMAXの使い方そのものは普段と何ら変わりなく、特別な設定も不要です。
更に強力な電波が欲しいのならば、進化版パラボラアンテナを自作しましょう。ここで使用するのは、通常版のボウルよりも大きく、電波を拾いやすい蕎麦などで使うザルです。ザルのままでは電波を拾うことができませんが、ザルの表面にアルミホイルを巻き付けることによって受信できるようになりますから、ザルを覆うようにしてアルミで加工してアンテナを作りましょう。
もっと大胆なアンテナを作りたければ、普段使っている傘や、ビーチパラソルを利用してアンテナに作り替えることもできます。こちらも表面にアルミホイルを巻き付けなければ使用できませんが、完成すれば超大型のアンテナに生まれ変わりますから、ボウルやザルと比較した場合により強力な電波を受信でき、通常ではありえないほどの高速通信へと導くことが出来ます。なお、アンテナのすぐ近くにWiMAXのルーターを配置するという方法については、通常版も進化版も変わりありません。
ザルであればボウルと同じようにクレードルなどを利用しながらルーターを固定することができますし、傘であれば柄の部分にルーターを固定すると良いでしょう。少々コストと制作時間がかかりますが、ある種の「ネタ」としても楽しめるパラボラアンテナを自作することが可能です。
以上を参考に、是非自作のパラボラアンテナを作ってみてください。